清水焼について

「京焼・清水焼」には特定の様式・技法があるわけではなく、全ての技法が融合されています。
その背景には、都のあった京都が、日本中から選りすぐりの材料と職人が集う街であったという恵まれた環境と、その文化を後援する寺社仏閣、皇族、貴族などの存在があったことがあげられます。

清水焼はこうして作られる

清水焼の陶器は作り始めてからできるまで、約1~2か月かかります。

どのようにして作られるのかをご紹介します。

~菊練り~

空気を抜くために菊練りをします。
菊の文様のように練っていくので菊練りといいます。

土に空気が入ったままだと、そこからひび割れがおこることがあるので、ひび割れを防ぐための大事な工程です。

~土ごろし~

土の柔らかさを均一にするために土もどしをしています。

~成形~

電動ろくろで形を作っていきます。

徐々に上に広げていくように力を加えていき、形を整えます。

力加減を間違えると、ろくろから土が飛んでいったり、破れてしまったりととても難しい作業です。

~乾燥させる~

形ができたら、1~2週間ほどじっくり乾燥させます。

~素焼き~

乾燥した器を窯で焼いていきます。
窯の温度は700~800度ととても高温です。

一度素焼きをすることで吸水性が高まるので、次の工程である釉薬がかかりやすくなります。

~施釉~

素焼きした陶器に釉薬をかけていきます。
絵付けをする場合は下絵付けをしてから釉薬をかけます。

釉薬のかかり方によって色の出方が変わるので、単純な作業に見えて実は難しい作業です。

~本焼き~

釉薬をかけた陶器を再び焼きます。
本焼きの際は先ほどの素焼きのときと違って1000~1250度で焼いていきます。
ゆっくり半日ほどかけて昇温し、1、2日かけて徐々に冷ましていくのでとても時間がかかります。

窯から出すまでどんな作品ができるかわかりません。
そこが非常におもしろいところです。

出来上がり!

作り始めてから完成まで1~2か月程度かかります。

一つ一つ思いやりをこめて作っています。
そんな道仙工房の陶器をぜひ一度お使いいただければ幸いです。